米国で実店舗型の小売業の苦戦してるってよ!
「じぶん的美容ニュースまとめ!」は、始業前後の朝のウォーミングアップに行っております。
基本は、日本の新聞、雑誌等のWebページを検索して最近の動向を調べていますが…。
たまに、世界の動向なども調べています。
さて…。
「米国で実店舗型の小売業の苦戦が鮮明になっている。米小売り大手のターゲットが15日発表した2019年の年末商戦の売上高は、18年からの伸びが1%台と予想を大幅に下回った。メーシーズなど百貨店の年末商戦も軒並み前年割れとなり、店舗からネットへの消費の流れが改めて浮き彫りになった。」(日本経済新聞2020年1月16日 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54444500W0A110C2000000/)
また、
「アマゾン・ドット・コムは年末商戦の実績を開示していないが、グローバルの受注件数は過去最高になったという。マスターカードによると、年末商戦期の米国のネット通販の売上高は19%増加した。」
(同上)
とのこと…。
もう分ってきていることが数字で如実に表れ始めた感じですよね…。
去年の9月の日経新聞にも
「米小売店、3年で1万店減 アマゾン・エフェクト猛威」
(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50103920S9A920C1MM8000/)
という記事がありました。
この記事には、
「調査会社コアサイト・リサーチによると、19年1~9月中旬に米国で小売事業者が公表した店舗の閉鎖は8567店。開店は3486店で、純減数は5081店だ。17~18年は調査を始めた12年以来で初めて、2年連続の純減となった。19年も含めた累計純減数は9772店と、最大手ウォルマートと2位のクローガーの米国での合計店舗数を超える規模になる。」(同上)
この記事の最後に、「アマゾンにはない自らの強みは何か。既存の小売業には、この一点を徹底的に追求し続ける姿勢が必要になっている。」と締めくくっています。小売業でこの状況ですので、中間流通業は言わずもがなという感じでしょうか。
冷静に、品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery/Time)の視点で考えた場合、
- 品質(Quality) → 実店舗で買おうとネットで原則買おうと変わらない
- 価格(Cost) → 原則、実店舗より経費が低減できるので安い
- 納期(Delivery/Time) → 実店舗に買いに行くより楽だし
だし…。
この件に関し、Twitterを見ると面白い記事が…。
アメリカで9番目に大きなショッピングモールであるAventura Mallが出店率100%を維持し、集客も好調である裏にはアナログなエンターテイメント性がある、という話は示唆に富んだ話。以前「小売再生」著者のダグ・スティ… #NewsPicks https://t.co/YC58a2BhyT
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) 2020年1月15日
ここにリンクが張られているニューヨークタイムズの記事
「Dying Malls? This One Has Found a Way to Thrive」
(「死にかけているモール?モールを繁栄させる方法を見つけました」)
は、面白いかも…。
Aventura Mallというショッピングモールは、活気があるとのこと。
英語が苦手なので、直接読んでいただきたいのですが…
「人間は社会の生き物だと思うので、自宅でコーヒーを作ることができてもスターバックスに行くのです」
「すべての取引の約10%しかオンライン販売の会計処理が行われていないため、昔ながらの小売業の機会はまだたくさんあります」
と…。
飽きさせない、様々な催しをしていたりと。
結局のところ、興味を持たせ、リアルに体験する場を作ることが、「アマゾンにはない自らの強みは何か。既存の小売業には、この一点を徹底的に追求し続ける姿勢が必要」のヒントではないかなと思います。
この「じぶん的美容ニュースまとめ!」は、ニュースを見て一面的にとらえないようにする訓練だなぁ。