シェアサロン運営が10億円調達したってさ!

フリーランスの美容師が働く「シェアサロン」運営のGO TODAY SHAiRE SALON(東京・渋谷)は24日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)などから10億円を調達したと発表した。

”ゴウトゥデイは東京都内を中心にシェアサロンを15店舗運営する。2024年9月をメドに全国で50店を追加で設ける。IT投資では、フリーランスの美容師が個別に集客策を打てたり予約管理ができたりする機能を設けるほか、売り上げなどを集計して確定申告を簡単に済ませられる機能も用意する。”「シェア美容室運営のGO TODAY、CCCなどから10億円調達」日本経済新聞2020/8/24)

久々に「じぶん的美容ニュースまとめ!」を更新します!

あれ?ここ去年、2億6千万円調達してなかったけ?

ググってみると、やっぱり…。




「フリーランス美容師向けのシェアサロン「ゴウトゥデイ シェア サロン(GO TODAY SHAiRE SALON)」は、2億6000万円の資金調達を行い、累積資金調達額は3億2000万円。さらに店舗を増やし、22年秋ごろをめどに全国100店舗体制を目指すという。」「フリーランス美容師向けのシェアサロンが2.6億円の資金調達 2022年秋までに100店舗を目指す」 WWD 2019/08/22)




”2017年11月に東京・原宿に1号店をオープンしたフリーランス美容師向けのシェアサロン「ゴウトゥデイ シェア サロン(GO TODAY SHAiRE SALON)」(以下、「ゴウトゥデイ」)。今年に入り出店を加速させ、現在の店舗数は原宿、青山、銀座、福岡、神戸、大阪、広島など10店舗となっている。9月には神奈川県の横須賀、10月には名古屋への出店も決まっている。8月22日には新たにWベンチャーズ(W ventures)、BGベンチャーズ、フリービットインベストメントらから2億6000万円の資金調達を行い、累積資金調達額は3億2000万円。さらに店舗を増やし、22年秋ごろをめどに全国100店舗体制を目指すという。”


シェアサロンは、数年前にロスに行ったときに、地元の美容商社から「アメリカでは、シェアサロンが多いよ」と聞いていました。
日本でも数年前から出店されてきたのは聞いていましたが、コロナ禍で最近は情報を聞いてませんでしたが…。

私は、サロンの1つの形として、シェアサロンはあるべきと思っています。
美容師の可処分所得の向上を考えても面白いと思います。
また、出産や結婚で現場を離れた方が友達や結びつきの強い顧客を施術したり、独立をしたが経営を失敗した方などの受け皿としても面白いと思います。

しかし、いくつか課題・疑問点があるとも考えます。

課題の1つは、新人美容師さんの教育費用負担の不公平感。

シェアサロンはある程度の実績・顧客が居る美容師さんが対象となることが考えられますが、美容師さんを一端のスタイリストに育てるにはサロンオーナとして、ある程度の投資が必要となります。最近では短期でスタイリストデビューさせるサロンもあると聞きますが、それでも教育費用は掛かります。スタイリストデビューをしてすぐにシェアサロン(他サロン)に移籍してしまったらサロンオーナは投資を回収できません。投資を回収できずに収益を得られなければ、どのサロンも新人を雇う事もできなくなります。

では、シェアサロンのサロンオーナーもシェアサロン並みに新人美容師に給与を払えば良いのではという意見もありますが…。
半分は合っていると思いますが、個人事業主が多いサロンに対して、ここまで言ってしまうと、サロン業界自体の構造自体に切り込まなければならないと考えます。

疑問点の1つは、シェアサロンの管理はだれがするのかという点。
サロンは、単に施術するだけの空間ではないので、空間を管理をするのが美容師自身ではなくなるのはどうなるのかなと思う。
大した話ではないとは思うが、美容師自身もシェアサロンのお客様になるので、サロン自体をきれいに使うという気持ちがどの程度出てくるのかなと思います。
レンタルオフィスは、オフィスとしてデスクがあれば良いだけですが、サロンは、水回りもあり、カラーや薬剤などの使用もあり、少しでも雑な使い方になると汚くなるよね…と思ってしまいます。オーナ店舗であれば、整理・整頓は自分自身の問題で当然意識しますが、借り物の場所と考えてしまうとぞんざいな扱いをしてしまう可能性も…と思ってしまいます。清掃員が常設しているだけで解決するのかなぁ…。

1つ目の問題に対しては、結局のところ、シェアードサービスではないですが、組合などの組織で合同教育などをする事で教育コストを下げていけば良いのにと思うのは浅はかですかね…。

長くなりましたがこの辺で…。