新春の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

2011年は美容界のみならず、日本経済全体が低迷した一年でした。特に、東日本大震災で被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

中部地区では自動車をはじめとする製造業が多く、震災のみならずタイの洪水など様々な影響を受けました。その結果、お客さまの消費マインドも冷え込み、美容室への来客数や消費メニューも先の読めない状況となってきました。結果、我々卸業界、問屋業界も過去の法則が通じない状態に入ってきた感があります。

一方、昨年末にから「変化」や「変革」という言葉をもとに、美容界のみならず、業界外の皆様と協力することで様々な新しい種が見つかってきたと感じております。

今年は、「徹底」、「グローバル化」、「空白への参入」を考えています。このような経済情勢だからこそ、足元を見つめなおし、当たり前の事を「徹底」したいと考えています。例えば、お客さまのニーズの把握、お客さまのための提案、整理・整頓の実施、お客様への笑さまでの挨拶など…。

このような当たり前の事が当たり前にできるように「徹底」したいと考えています。当たり前の事ができていれば、新たな事も困難なく出来ると信じております。

一方、国内、海外の協力会社とともに「美」という定義を再認識し、現在の取扱商品やお客様への提案内容などを見つめなおし、国境を問わず、今までに埋められていない「空白」部分を見つけたいと考えています。

また、メーカの皆様のご協力のもと、サロンのみなさまに様々な美容材料などの商品情報等が流れる仕組みも構築したいと考えております。

2011年に引き続き、2012年もよろしくお願い申し上げます。
(株式会社女性モード社 月刊 美容界2012年1月年頭アンケートより一部修正・追記)

2012年01月
代表取締役
森 忠夫