資生堂が若者をターゲットにするってよ!

“資生堂は16日、女子高生と商品を共同開発する10代向けの新ブランドを発表した。訪日消費や中高年向けの高額商品をけん引役に業績も株価も過去最高水準の資生堂。唯一の壁が1980年以降に生まれた「ミレニアル世代」の開拓だ。テレビCM中心の販促手法が効かない新世代の消費者を取り込めるのか。”
(日本経済新聞2018年1月17日:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO25766560W8A110C1TI1000/

今年に入って資生堂さんの積極活動が止まらなない感じですね。
以前も、資生堂さんは、AIを使った化粧品など新たな試みがニュースでも見られますね。

「資生堂 女子高生タッグ 新ブランド「POSME」 第1弾「カラーチップ」商品化」
”資生堂は16日、商品やサービスの開発に女子高校生と取り組む新ブランド「POSME(ポスメ)」を始めたと発表した。女子高校生のアイデアを生かし、雑貨や文具、衣服などの商品化を目指す。”
(毎日新聞2018年1月17日: https://mainichi.jp/articles/20180117/ddm/008/020/056000c

 

とか…。

「資生堂が37年ぶりに国内工場を新設するワケ」
資生堂は、栃木県で中価格帯スキンケア製品などを扱う新工場を2019年度中に稼働させる。さらに、翌2020年度までには大阪工場を大阪市から茨木市に移転し、生産能力を増強する。総投資額は最大で約950億円に達する見通しだ。”
(東洋経済2018年1月15日: http://toyokeizai.net/articles/-/204495?page=2

 

研究関連でも…。

「資生堂が塗るだけで人工皮膚になる事業を取得 化粧品に応用か」
“資生堂は1月11日、アメリカ地域本社であり連結子会社のシセイドウ アメリカズ コーポレーション(SHISEIDO AMERICAS CORPORATION)を通じて、米ベンチャー企業のオリボ ラボラトリーズ(OLIVO LABORATORIES)の保有する、人工皮膚を開発する「セカンドスキン」事業および関連事業を取得した。”
(WWD 2018年1月12日: https://www.wwdjapan.com/532849

 

化粧品メーカは、もともとグローバル、ボーダレスに世界的な市場で活動されている企業が多いです。
ただ、他の分野と同じく、ネットの拡大、SNSでの拡散等で今までの活動内容とは異なる動きになってきている気がします。

 

この資生堂さんの戦略に対して、東洋経済の記事に、

”「化粧品の原料価格は生産国を替えても大差はない。日本製であることがブランド価値の向上につながる」と指摘する。”
(東洋経済2018年1月15日: http://toyokeizai.net/articles/-/204495?page=2

とありますが…。

 

これは、私が思う資生堂さんの考えと違う気がするなあ。

そもそも…。

まず、私が中国へ行く際の取引先奥様へのプレゼントとして資生堂の化粧品類を良く持っていきました。
この記載のように、

「日本製が嬉しい」

とよく言われましたが、そのあとに「資生堂の製品は中国製と日本製では品質と違うから」と言われました。
その内容が本当かどうかは分かりませんが、品質差異がある事が問題では無いでしょうか。

ひょっとしたら、「品質は変わらない。これこそMade in Japanのブランド力だ」と言われる方もいるかもしれませんが…。

そもそも、料理屋でものれん分けする場合は、親方の店と同じ品質ではダメで、何らかの部分で親方の店を越える部分が無ければいけなかったのではないでしょうか。

つまり…。

日本では製造できない(製造しない)部分を中国でなんらかを生産すべきだったのではないかな…と思います。
「この商品は中国しか無い、高品質なモノなの」というイメージを持ってもらう事が重要だったのかなと思います。
(企業の企業継続性の観点化から、その国しか「生産できない」ことは危険で、「生産しない」ことでその国の優位性を感じてもらうという…。)

 

ちなみに、私はすぐそこに「日本品質を越える中国製」がもうすぐ出てくると思っております。
中国を含め、諸外国の人が「Made in Japan」が良いと思って化粧品を買っているのは古い話で、良い商品がたまたま「Made in Japan」だっただけで、「Made in Japan」が盲目的に信仰されているという考えは改める必要があると思っています。

今回の資生堂の国内生産拠点の拡充は、先日のユニリーバさんのニュースの様に、化粧品の企画-生産のスピード化を高めるためではないかなと思っています。

 

それはともかく、最近資生堂さんははっちゃけている気がしますねw
目が離せませんw

ただ、ツイッターを見てみると…。

企業案内系、情報系のツイートしかないのが今の資生堂さんの課題というのがよくわかる気がする…。

 


(http://www.shiseido.co.jp/)