資生堂がEC比率3年で2倍にするってよ!

“資生堂がデジタルシフトを加速している。このほど発表した2020年度までの中期経営計画では、売り上げに占めるインターネット通販の比率を、17年度比2倍の15%に高めることを盛り込んだ。社内の人材育成にとどまらず、外部サイトとの連携や買収した米スタートアップのノウハウも活用。今後の化粧品消費の主役である若年層の取り込みを急ぐ。”
(日経MJ: 2018年3月19日)

色々と1ヶ月以上サボってしまいました「じぶん的美容ニュースまとめ!」…。
各方面から「継続は力なり」とお叱りを受けてしまいまして、再度スタート致します。
大変申し訳ございません。

 

さて、上記ニュースですが…。
資生堂さん自体、中期経営計画で「デジタル強化は今後3年間の最優先事項」と表明しているようでして。
まぁ、今までECに力が入っていなかった分、かなり強烈な舵切りになると思いますし、それは時代からあたりまえな気もしますね。

 

資生堂さん自体のIRでも表示されていますが、こちらのサイト「ログミーファイナンス」でも、かなりまとまっていますので、御参照下さい。


(ログミーファイナンス:「2018年3月5日に行われた、株式会社資生堂新3カ年計画説明会の内容を書き起こしでお届けします。」https://logmi.jp/271561)

 

中計で結構重要な部分を抜粋してみますと…。

 

1つめは、「2020年から2030年(の生活者)を視野に入れたときに、世の中がどのように変わっていくのか」という部分。

”3つ目は、右上の「破壊的(テクノロジー台頭)」と、日本語で非常に厳しい言葉になるのですが。いわゆる、disruptiveで今までの延長線上にないような、世の中の変化が起こるということです。
そして4つ目は、「産業の構造的変化」。D2C(Direct to Consumer)モデルということで、メーカーがお客さまとものすごく近い関係になっていくことが、実現されるだろうということです。(想定されているのは)このような4つの変化です。”
(ログミーファイナンス:「2018年3月5日に行われた、株式会社資生堂新3カ年計画説明会の内容を書き起こしでお届けします。」)

 

この「破壊的(テクノロジー台頭)」とは、マーケティングでいう、「破壊的イノベーション」を意図しているのではないかなと思います。

破壊的イノベーションとは

「既存事業の秩序を破壊し、業界構造を劇的に変化させるイノベーション」

と…。

いわゆる性能を向上させるなど、継続的改善等を意味する「持続的イノベーション」とは対極的なイノベーションモデルです。
例えば、フィルムカメラを駆逐したデジタルカメラや、スマホなどや既存流通を駆逐し始めているAmazonなどが破壊的イノベーションの例として挙げられるのではないでしょうか。

また、もう一つ気になる部分としては、

「それから、真ん中にありますように(流通との マーチャンダイジング協働ということで)、さまざまな流通……「SEPHORA」「ULTA」などと協働で、そこだけのマーチャンダイジングを作ることを、すでに始めています。」
(ログミーファイナンス:「2018年3月5日に行われた、株式会社資生堂新3カ年計画説明会の内容を書き起こしでお届けします。」)

 

ここで、「SEPHORA」「ULTA」などが入っている事が重要ではないでしょうか…。
ULTAについては、以前の自分的美容ニュースまとめにも掲載しましたので、是非ご覧ください。

 

もうね、SEPHORAやULTAが中計説明で出てきた時点で、もう既存流通にしがみついてない、と言いますか、私自身もしがみついては駄目だと思ってしまいます…。また、資生堂さんは、国内は見ていない、とまでは言わないけど、完全に海外にシフトしていくという感じます。時代だと思います。ホント…。自分も改めて心しないとダメですね。

また、ULTAみたいな「アマゾン耐性が強い」ビジネスモデルが日本に出てきてもいいと思う反面、こういうULTAモデルが日本市場に出てきていないのは、市場としてシュリンクし始めているという事を強く実感します。SEPHORAも確か日本で展開したものの、撤退してしまったと思います。

ちなみに、先日のLA出張でULTA見学行ってきましたw

これLAで訪問したULTAさん。
この話はまた今度w

 

さて、この件に関連するTwitterをのぞいてみますと

投資金額の話が多いですが、私は、

  • 既存流の破壊=ECへの選択と集中
  • さらなるグローバル化

がこの中計の醍醐味だと思います。

もうね、そういう時代なんですね。